心の病の種類


■対人恐怖症■  人が怖い                                            
人の視線や、人の気配を感じるだけで恐怖におびえるという症状です。意識では「何を怖がる必要があるのか」「怖くない」と思いながらも、なぜか恐怖が抑えられないのです。

体の震え、動悸、呼吸が苦しくなる、汗がでる、落ち着かない、おどおどするという症状がでます。

自分がおびえているのを、他人に知られるのを何より辛く、怖いと思っています。
よって、無理に平気なふりをしたり、「人は嫌い」「一人が好き」と言ってごまかしたりします。

こうした恐怖が何度か繰り返されると、それがトラウマになって、次からは人に会うと意識しただけで「また怖くなったらどうしよう」と不安が出てくるようになり、日常生活や社会生活に支障がでます。

■うつ■  気分が落ち込む                                                  
落ち込みの気分が消えない症状です。だれでも2,3日は気分が落ち込むことがありますが、それは‘うつっぽい‘といいます。
その状態が1ヶ月以上続くことを‘うつ‘と判断できます。

うつになると、とにかく何もやる気が起きなくなります。感動や味覚も薄れるため、
今まで楽しくしていたことが、全く楽しくなくなったり、おいしく食べていたものが、おいしいと感じなくなったりします。

周囲からみると、やる気がないダメな人間に見えますが、本人は心の中では激しく葛藤しています。頑張ろうとしているのに、頑張れない自分をいつも自責しています。

またときには、頑張ろうとしているのに、頑張れないのを、他人のせいにして、興奮したりイライラしたりして、気分が間違った高揚をする場合もあります。これを、躁(そう)状態といいます。

うつと、躁を交互に繰り返すことを、躁鬱(そううつ)症状といわれています。

■強迫神経症■  何度も繰り返す                                        
自分がとった行動に自信が持てなかったり、後でとても不安になり、同じ行動や確認を何度もして安心感を得ようとしますが、なかなか不安が消えない・・・といった症状です。

ドアや窓の鍵を何度も確認する、手を何度も洗う、やり終えた仕事を何度も確認する、不吉な数(4,9など)でその行動が終わったら、またはじめからやり直して3とか7で終わるようにする・・・

本人自身もバカバカしいと思いつつも、何度も同じことをしてしまいます。
なぜなら不安が消えないからです。普通の人は不安になったら、自分の目で確認して納得して安心しますが、強迫神経症の人は自分の目でしっかりと確認しているのにも関わらず、不安が消えないので、それを自分がしっかりと確認していないからだと思い込み、何度も一生懸命確認するのです。最終的に疲れるまでそれをしてしまいます。

■吃音■  声がでない                                                
‘きつおん‘と読みます。‘どもり‘ともいいます。
この症状は、人前で思っている言葉を声に出そうとすると、出せなかったり出にくい感じになる症状です。電話応対(特に周囲に人がいる)や人前での本読み、インターフォンなどで特によく発生します。

簡単な言葉(あいさつや自分の名前)などが出しにくい場合が多く、出にくい言葉を他の言葉に変換して出すクセがついているのも特徴です。

声が出ないだけでも辛いのに、それをその場にいる人に知られるのを何より辛い、何より怖いと悩むのです。

何度か吃音の恐怖を経験していくうちに、それがトラウマになり、今度、人前で声を出そうとすると、過去の吃音の恐怖心が湧き上がり「また出なかったらどうしよう」という不安が出てきて、それが「声が出ない」という暗示になってしまい、結果的に吃音する・・・という悪循環に陥ります。

吃音で悩む人の多くは、一人で声を出すときにはスムーズに出ますが、人を意識しているときだけ声が出ないのです。

■摂食障害■  食欲が異常                                        
過食症と拒食症がそれです。これらを交互に繰り返す場合もあります。

過食症は、おなかは一杯なのに、なぜか心は満足できず必要以上の食べ物を無意識に求めてしまう症状です。

食べるのを控えようと意識しても、その食欲を抑えるのにはかなりのエネルギーがいるため、結局、我慢することに疲れて過食に走ってしまいます。
寝る前や深夜がその症状が特に出やすい時間帯です。
中には、たくさん食べてしまったあと「太る」という恐怖から、吐くという行動に移る人も少なくありません。食べて吐く、ということを繰り返していくうちに、体がボロボロになってきます。
拒食症は、おなかがすいて食べたい、食べないと体が危ないというのを自覚しているのに、
食欲が全くわかないという症状です。

普通の人は、食べるという行為に何のエネルギーも必要ありませんが、拒食症の人は、食べるという行為にかなりのエネルギーを使います。食べるぞ!と気持ちを強く持たないと食べることが困難なのです。ひどくなると、水すらも喉を通らなくなります。

■あがり症■ 人前で緊張する                                              
少人数ならば平気なのに、大勢の人前になると、異常に緊張してしまう症状です。
動悸、息苦しさ、赤面、震え、発汗などでその緊張が現れます。

それらの症状がでるのも辛いことですが、自分が緊張しているのをその場にいる人に知られるのを何よりイヤだと思っています。それが一番の恐怖なのです。

その恐怖がトラウマになって、次からは人前に出てないのに、人前に出ようとするだけで過去のトラウマがよみがえり予期不安が起こります。

■パニック障害■  突然、過呼吸になる                                           
電車、車、飛行機の中など、狭い空間に他に人がいる環境で、急に何の前触れもなく激しい動悸に襲われる症状です。
激しい動悸から呼吸が過呼吸になるので、本人は「このまま死んでしまうのでは」というほどの恐怖体験をします。

呼吸困難で救急車で病院に搬送されるケースもあります。

レジに並んだり、銀行のATMなどに並ぶのも苦手です。
電車ならば、各駅停車ならまだマシで、特急や快速には乗るためには、かなりのエネルギーを要します。

パニック障害の症状は、一度経験するだけでも、死を意識させるほどの強い恐怖感が伴うため、トラウマになりやすい特徴があります。

また、このような発作が起きるだけでも怖いのに、それをその場にいる人に知られることにすごい恐怖を感じています。

「こんな情けない自分の姿を見られたくない」
「周りの人に迷惑をかけたくない」
という強い思いがあります。

そのため「またパニックになったらどうしよう」という予期不安も強いものになります。
予期不安が強くなると、外出すること自体が恐怖になり、家でじっとしていないといけなくなります。


■書痙■  書く時に手が震える                                                
‘しょけい‘と読みます。
人前で字を書こうとすると、ペンを持つ手が異常に震えるため、思ったとおりの字が書けないという症状です。みみずのような字になってしまいます。

自分がそうなるだけでも辛いのに、その場にいる人に自分の字を見られるのが、何よりイヤで恐怖だと思います。

そうした恐怖がトラウマになって、次回、字を書く場面が来ると思うたけで、予期不安に襲われ、人前で字を書くことを避けるようになります。またその予期不安が「人前で字を書けない」という暗示になって、ますます症状を悪化させてしまいます。

■過敏性腸症候群■                                        
締め切った静かな空間に自分の人がいると、なぜが緊張して、おなかが張ってきておならが出そうになったり、おなかが‘ぐ〜っ‘と鳴ったりする症状です。

静かな電車や地下鉄の中、エレベーター、静かなレストラン、授業中の教室、体育館での全校集会など、とにかく静かで密室的な場所がすごく苦手です。逆にザワザワしていたり、新鮮な空気が常にはいる開放的な空間だとリラックスします。

周りの人が、いやそうな顔をしているだけで「自分のおならではないか」と妄想してしまい、それが一番の恐怖になっています。自分の体から、勝手におならが出たり、グーッと鳴ったりするだけでもイヤなのに、それ以上にそれを周りに知られることにものすごく恐怖を感じます。

そういった恐怖体験がトラウマになって、次にそのような場面に行くと思うだけで、「また緊張したらどうしよう・・・」という予期不安が出てきて苦しくなります。

ひどくなると、そのような場所に完全に行けなくなります。    

■自律神経失調症■  めまい、吐き気がする                                         
人間の体には、交感神経と副交感神経があり、この神経がバランスよく働くことで、体の機能を調整しています。

交感神経は緊張や活動の神経で、副交感神経はリラックスや休息の神経です。

このバランスが乱れると、めまい、吐き気、疲れ、だるさ、緊張、不眠など、数多くの肉体的症状が出てきます。心の病を総合して自律神経失調症だという場合もあります。

■統合失調症■  被害妄想が止まない                                          
精神分裂病の呼び名が変わって、今は統合失調症といわれています。
幻聴や幻覚、妄想、行動障害がひどく、自分を冷静に客観視できないという症状です。
心の病の中でも、もっとも改善が困難な症状です。
催眠療法でも大きな改善は期待できません。

 


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