催眠療法とは
催眠療法とは、心の病を治すことを目的とした催眠を使った精神的療法です。
一般的に催眠療法というと、テレビでたまに見る催眠術のイメージが強いと思います。
催眠術師が、深い催眠状態にしたあと
「目を覚ました後、あなたは自信に満ちた人間になっています!」
などと暗示をかけて魔法みたいに瞬間的に治す療法だと思っている人が多いですが、
そうではありません。
催眠術と、催眠療法はスタイルに少し違いがあります。
リクライニングソファなどに横になり、呼吸法や筋肉弛緩、イメージ法などで
催眠療法士がゆっくり催眠状態に誘導していきます。
個人差はありますが、催眠の感覚としては
目を閉じて現実ではない他のことに意識が向いている、リラックスした状態といえます。
その状態で、暗示を入れたり、過去のことを思い出して感情を吐き出したり、
人や自分に対することを思ったり、新しい思想を入れたり・・・
そのようなことを繰り返していくことで、心の病の改善を目指していきます。
では催眠とはなんでしょうか?
催眠と聞くと、なんだか特殊な意識状態を連想しますが、そうではありません。
催眠状態とは、半眠半覚状態(半分眠っていて、半分起きている)のことで、
私たちは日常で何度も経験しているのです。
ただそれが催眠状態だという自覚がないだけなのです。
催眠状態の時は、暗示にかかりやすくなっています。
これは顕在意識の、物事を常識的、現実的に判断する能力が大きく低下するからです。
意識を残したまま、この判断能力を低下させればさせるほど催眠状態は深くなります。
催眠状態が深くなると、非常識な暗示や、非現実的な暗示も受け入れてしまうように
なります。「あなたは鳥です」と暗示されても、通常の「それは違うだろ」という批判的な思いが働かないので、
その暗示が潜在意識に刷り込まれてしまい「ああ、自分は鳥かぁ」と思うようになり、鳥のまねをしてしまいます。
もちろん催眠療法では、そういった暗示を入れることはありません。
心の病を治すこと、願望を叶えることを目的としたクライアントが望む
暗示、思想を繰り返し入れていきます。
催眠状態とは
では、意識が潜在意識の領域に入っている催眠状態とはどんな状態なのでしょうか?
意識状態には、目覚めている覚醒状態、眠っている睡眠状態などがあり、
これらは誰でも知っていることです。
しかし、実は催眠状態という意識状態も存在するのです。
そして催眠状態は、覚醒や睡眠と同じように、日常何度も経験しています。
ただそれが催眠状態だとは知らないだけなのです。
覚醒状態というのは、肉体がしっかりと活動していて、
意識も活動している状態のことをいいます。
睡眠状態というのは、肉体の活動が休止し、意識の活動も休止し、
潜在意識のみが活動している状態です。
そして、催眠状態というのは、肉体の活動が休止していているが、
意識は活動しているままの状態をいいます。
そしてその意識は現実世界になく、心の世界、精神世界、空想の世界、イメージの世界にいっている状態を催眠状態といいます。
例えば、夜、ベッドで横になって、目を閉じて、ウトウトした状態の時に、
去年恋人といったハワイ旅行のこと思い出していい気分になっている・・・
昨日食べたステーキを思い出していい気分になっている・・・
明日の初めてのデートのことを考えていい気分になっている・・・
このようなことは誰でも普段から何度も経験していることだと思いますが、実はこれを催眠状態というのです。
肉体は休んでいるが、意識は起きている。しかしその意識は現実世界にはなく、イメージの世界、心の世界にいっている状態・・・これを催眠状態といいます。
このような状態を、催眠療法では暗示やイメージを使って誘導していくのです。
3つの意識状態
覚醒状態
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意識が現実世界に集中している状態
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睡眠状態
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意識が完全に休止している状態
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催眠状態
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意識が現実ではなく、イメージの世界に集中している状態
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